前回は北米版と国内版の違いについて解説しましたが、北米版を再生するにあたっての大きな壁は地域制限です。
アメリカも日本も同じリージョンコードAなのになぜ再生できないのか・・・。
それはリージョンコードとは別に”国コード”による制限があるからです。
(アニメ作品に多い)
制限のかけられたブルーレイをそのままプレーヤーに読み込ませると・・・

再生できない。
上の警告文は「アメリカとカナダ以外じゃ視聴出来ません」という内容です。
このディスクを視聴するには本体の地域をアメリカにする必要があるのですが、今回はその方法を解説していきます。
国コードのあるディスクを見る方法
現在視聴可能な手段は下記4点です。
- シャープのブルーレイレコーダー(現行機種。過去の機種は説明書で確認を)
- プレイステーション3、プレイステーション4
- リージョンフリープレーヤー
- パソコン(windows:PowerDVD、Mac:Macgo Blu-ray Player)
ひとつずついきましょう。
シャープのブルーレイレコーダー
現在国内メーカーで唯一国コード設定の可能なレコーダーです。
今販売されている機種はすべて設定可能です。
2B-C05CW1 必要最低限のエントリーモデル
2022年現在の現行モデルは2B-C05EW1(4月まではDW1)なのですが、価格差を考えると機能もそんなに大きく変わらないと個人的に思うのであえて型落ちのCW1を紹介します。
タイムシフト機能搭載や再生できるメディアが多い点など人によってはCW1の方がいいかも。
ちなみに2B-C10CW1、2B-C20CW1 2B-C05CW1との違いはハードディスクの容量のみ
4B-C20DT3 3番組同時録画可能な機種 5upコンバーターPRO搭載
5up(ファイブアップ)コンバーターとは
画質を決めている5つのポイントをアップコンバートする事で画質を上げる事ができます。
格安4Kテレビを使ってる方は恩恵が大きいです。
(格安テレビの場合、アップコンバートの性能がレコーダーより低い為)
逆に大手メーカーの4Kテレビだと恩恵はあまり感じられないかも知れません。
(一般的にレコーダーよりテレビの方がアップコンバートの性能が高い為)
具体的な設定場所は
”設定”⇒”録画・再生設定”⇒”BD/DVD再生設定”⇒視聴制限レベル⇒国コード⇒アメリカ
で設定可能です。
視聴後は念のため国コードを日本に戻しておきましょう。
プレイステーション3、プレイステーション4
プレステは初期設定が”North America”なので設定を変えずに北米版を再生出来ます。
パソコン無しで手っ取り早く国コードを回避したい場合はPS3の中古を買うのが安上がりです。
いちおう設定場所を解説しておくとPS3は

設定⇒セキュリティー設定⇒BD/DVD-視聴年齢制限地域(暗証番号初期値は0000)
になります。
そしてPS4は

設定⇒ペアレンタルコントロール/ファミリー管理⇒PS4本体の制限⇒
ペアレンタルコントロールの初期設定⇒Blu-rayDisk/DVDの年齢制限⇒
ペアレンタルコントロールの国/地域
となります。
リージョンフリープレーヤー
アマゾン、楽天、ヤフーショッピングなどで「リージョンフリーブルーレイプレイヤー」と検索すると出てきます。
リージョンBやCも視聴でき、プレーヤーによっては字幕移動などの機能で強制字幕を見えない位置に動かせたり、字幕を消せるものもあり他のプレイヤーには無いメリットがあります。
注意点としてはプレーヤーが海外仕様の場合、国内プレーヤーのように地デジ番組等を録画したメディアを再生する事は出来ません。(CPRM非対応の為)
また基本的に並行輸入品を改造したものになるので当然メーカーの保証は無く、保証や細かい仕様などは店舗次第となりますのでよく調べた上での購入をオススメします。
LASER BD3000 / Region Free Version
一番安価なリージョンフリープレイヤーです。
商品情報には記載されていませんでしたが、レビューに目を通した限り国コードの変更は出来るようなので一応載せました。
ですが仕様変更が無いとは言えないので、購入の際は念のため店舗に確認しておくのが確実です。
メリット
・他のプレーヤーより安い
・字幕の移動が出来る(中央に表示される字幕もあるので作品によっては回避できないと思います)
・RCA出力端子搭載(注意点としてはコピープロテクトのかかった市販BDの場合、アナログ出力による違法コピー対策で再生出来ませんので、メリットとしては微妙です)
デメリット
・ブルーレイのリージョンは手動で変更しなければならない(DVDは自動変更)
・リモコンのボタンが小さい上に反応が悪い
・HDMIケーブルの質が悪い
・コンセントプラグが違う(現物を見ていないので分かりませんが、変換アダプターで接続するのだと思います)
・スロー再生やコマ送りなどの機能は搭載されていない。
・CPRM非対応

BDP-S1700(商品名にリージョンフリーと書かれているもの)
SONY製プレーヤーを改造したもの。
元が有名メーカーなので多少値段は高くなります。
メニュー画面が日本語の商品と英語の商品がありますので、購入の際は気を付けて下さい。
メリット
・小型でコンパクト
デメリット
・ブルーレイのリージョンは手動で変更しなければならない(DVDは自動変更)
・CPRM非対応

パソコン(windows:PowerDVD、Mac:Macgo Blu-ray Player)
ウインドウズだとPowerDVDで視聴できます。

設定⇒ブルーレイディスク⇒ブルーレイ国・地域の設定⇒システムの場所を米国
無料ソフトだとLeawo Blu-ray Playerという選択肢もあります。
個人的に抵抗があるので、念のために対策(大事な情報を扱うパソコンには入れない等)をした上での利用を推奨します。
タダほど怖いものはありません。
Macの場合、Macgo Blu-ray Player一択でしょうか。
他にめぼしいソフトが見つかりませんでした。

Macは所有していないので、検証出来ませんが、上図の環境設定⇒ブルーレイメニュー⇒ディスク設定⇒国、地域でいけると思います。
これからも国コードロックは増え続けます
アニメ作品に限って言えば、前回の強制字幕の件でも触れたように安価な北米版に走られると困るので、これからの新作は国コードロックが標準になるでしょう。
これらの不便を許容できる方はぜひ北米版作品を楽しんで頂けたらと思います。
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