今回はケイオスドラゴン(コンボパック)のレビューになります。
※コンボパック:ブルーレイとDVDがセットになったもの。主な収録内容は共通。
原作は「レッドドラゴン」というTRPGリプレイで、そこから派生したメディアミックス企画の一つが今回の作品になります。
原作とはいくつか設定が違うらしく、設定を引き継いだ別の作品として考えた方が良さそう。
日常系ばかり見てたのでストーリーものは楽しみです。
パッケージ
仕様
ブルーレイ
国コード:無し
一般的なプレイヤーで再生可能です。
画像:1080p HD 16×9
テレビ、PCともに視聴に違和感は感じないレベルです。
音声:日本語/英語
メニュー画面で選択可能。
字幕:OFF可能
メニュー画面で選択可能。
収録内容:2枚組で全話収録
ディスク1に本編1~9話。
ディスク2に本編10~12話と特典映像。
特典映像の内容は
- ・オープニングテーマ「ISOtone」Fullバージョン
(映像はノンクレジットOP+本編映像の組み合わせ) - ・次回予告
- ・プロモーションビデオ
- ・予告映像
- HELLSING
- アルスラーン戦記
- 進撃の巨人(実写)
- ニンジャスレイヤー
- 聖剣使いの禁呪詠唱
- るろうに剣心(実写)
DVD
リージョン:1
リージョンフリープレイヤーかパソコンで再生可能。
音声:日本語/英語
メニュー画面で選択可能
字幕:切り替え可能
メニュー画面で選択可能
収録内容:2枚組で全話収録
ディスク1に本編1~7話。
ディスク2に本編8~12話と予告映像(内容はブルーレイと同じ)。
あらすじ、感想(ネタバレ含む)
第一幕 一殺多生
島国ニル・カムイを大国〈黄爛〉が侵略したことで始まった〈七年戦争〉。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
これにより、島はもうひとつの大国ドナティアを含む三国の勢力圏に分断された。
終戦後、王族〈煌統種〉としての立場を捨て孤児院で暮らしていた忌ブキだったが、買い出しに訪れた市場で黄爛軍とニル・カムイ独立を目指す〈革命軍〉との争いに巻き込まれてしまう。
その身に危機が迫ったとき、先の戦争のさなかに狂ったとされる島の守護神〈赤の竜〉の声が忌ブキの心に響く……。
1話 感想
『――僕は決めたんだ。どの友達を殺して、何を守るべきなのか。』
この一文でもう重い作品になりそうです。
「許せよ…忌ブキ。これより自分は、お前を修羅に堕とす」
なにか含みのある言い方をする浮ガク、何をするつもりでしょうか。
助けたいから力を欲したのに助けたい人を殺す事になる皮肉。
というか完全に騙してますよね。
友に騙され、竜に騙されて忌ブキは翻弄されっぱなしです。
「僕は…この島の王になる」
島の覇権を取り戻す物語のようですが、設定も多くて現時点ではわからない事だらけです。
一時停止なしであの設定読めないでしょ。
第二幕 二律背反
〈赤の竜〉と契約して〈契り子〉となった忌ブキは、授かった〈竜の力〉で黄爛軍を退けた。だが、その代償として幼馴染みの真シロの命を奪ってしまい、深い悲しみに暮れる。そんな中、〈ドナティア〉から訪れた〈黒竜騎士〉のスアローが忌ブキに接触し、ニル・カムイの次なる王を〈赤の竜〉の探索を目的とした〈混成調査隊〉に迎え入れようとする。一方、黄爛軍の紅鶴将軍も忌ブキの手に渡った〈竜の瞳〉を奪還するために動き出す……。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
2話 感想
「つながれもの」って本当に繋がってるんですね、引っ張ったら痛そう。
スアローの能力、いくらでも武器を精製するのかと思ったらとんでもない能力だった。
「一つの命、一つの魂。天秤は公平なり」
え、なにこれ。まさか毎回誰か死んじゃうの?
忌ブキと仲良くなるのは死亡フラグなの?
「王たるものが目の前にいて止められなかった、それは見殺しという立派な殺人だ」
なにそのガバガバ設定。
忌ブキが調査隊に加わる事になり、赤の竜に会うという目標が出来ました。
ここからどう展開するか楽しみですが、毎回生贄で誰か死ぬのは勘弁です。
第三幕 三位一体
赤の竜〉に〈竜の力〉を返すため、忌ブキは〈混成調査隊〉への参加を決意した。そこに〈黄爛〉から派遣されてきた婁も姿を現し、隊に合流する。同行者としてスアローの従者であるメリルと忌ブキの護衛を任されたエィハらも加わり、ここに三国の代表で構成された調査隊の陣容が整った。一同は手がかりとなる情報を求め、まずは〈赤の竜〉の友人で〈不死商人〉の禍グラバがいるハイガの街を目指す。それぞれが異なる思惑を胸に秘めながら……。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
3話 感想
スアローの道具に触れたら壊れる設定は色々突っ込みどころ(メリルを引き留める時に小手に触れているが壊れていない)があります。
メリルとの会話で仲良くならないように距離を取る忌ブキ。
「…さて、赤の竜の炎に焼かれるのは…誰になるかな」
阿ギトは謎の多いキャラですね、目的も立ち位置もよく分かりません。
そして赤い竜を知る禍グラバと会う訳ですが、なるほど体が無いから不死商人という訳ですね。
第四幕 四面楚歌
街を包囲する黄爛軍をかいくぐり、禍グラバの元へとたどり着いた忌ブキと婁。全身機械の異様な姿をした〈不死商人〉は、彼らを歓迎する態度を見せる。だが、〈赤の竜〉の情報を聞き出す間もなく、楽紹将軍率いる部隊が禍グラバを〈革命軍〉の黒幕と見なしてハイガに集結。仲間を説得して街を救おうとする忌ブキだが、そのためには黄爛軍を止めるしかない。楽紹との話し合いを求め、忌ブキは禍グラバの書状を手に敵陣へと向かうのだが……。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
4話 感想
ここでようやくタイトルの法則が数字を合わせた四字熟語だと気づく。
「なるほど、このためのお膳立てだったんだね。ロー」
ローがあっさり忌ブキの意見に乗っかったのはそういう訳ですか、策士ですね。
えー、またこのパターンかと思わせてうまく和平交渉をまとめました。
ようやく主人公らしくなってきました忌ブキ君。
そして忌ブキ達の前にも調査隊がいた事をエィハから語られる。
第五幕 五里霧中
忌ブキが楽紹を説得したことで、黄爛軍のハイガ侵攻は回避された。その活躍を認めた禍グラバは、狂う前の〈赤の竜〉が残した伝言を〈混成調査隊〉の面々に伝える。もしものときはオガニ火山を訪ねてほしい−−そう語った〈赤の竜〉の真意は不明だが、今はただ進むしかない。忌ブキの強い決意に促され、一同はウルリーカ率いるドナティア軍や禍グラバとともにオガニ火山へと向かう。そんな中、一行のもとに〈還り人〉出現の情報がもたらされる……。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
5話 感想
前回エィハが死にたがってたのは生き残ってしまった事の後悔から死に場所を求めていたからなのでしょうか。
「わが友よ」と言ってたが、一方的に言いたい事だけ言って去っていく赤の竜。
騙すし、人の話聞かないし、とんでもない奴ですね。
思い切り悪役顔のエマヌエルさん。
表向きは休戦でも水面下ではしっかり動いているようで、これから国の対立まで話が展開するのか気になるところです。
「対のものなら僕は甦らせる力の方が良かった」
でもそれ人に危害を加えるゾンビですよね。
楽紹さんもエマヌエルから貰った物と同じような物を持っていたようです。
ローに取られちゃいましたが。
「まさか…還り人なのか…!」
楽紹はなぜ還り人になったのでしょうか、これから分かるのかな。
第六幕 六道輪廻
オガニ火山への道中、楽紹を含む〈還り人〉の群れと遭遇した〈混成調査隊〉。友好関係を築きつつあった人物を葬ることに抵抗を感じる忌ブキだが、彼女を殺した相手を討つために〈竜の力〉の行使を決断する。対価として捧げるのは、楽紹自身の命。しかし、そこに緋エン率いる〈百鬼隊〉が駆けつけ―。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
6話 感想
大量の還り人。伝説上の存在がこれだけ増えているメカニズムが分からない以上、竜が狂っているからみんな還り人になるという事でしょうか。
「楽紹さんは僕にとって大切な、友達になれる人だった。ならば、供物の資格はあるはずだ」
死人でもいいんですか。
しかしそうはうまくいかず、事情の知らない緋エンによって阻まれちゃいましたね。
解説で還り人が少し理解できました。ドナティア兵は還り人が伝説の存在だったから感染する事実を知らなかったのですね。感染するなら大量に増えた理由も納得です。
なんでみんな生贄になりたがるんだろう。
緋エンに関してはこれまでほとんど絡みがなかったので忌ブキとの関係がまったく分かりません。
自分が死んで悲しむ者がいないからと言ってましたが、命をかける理由が分からないので忠臣だからというより死にたがってるようにしか見えない。
「僕を信じて死んでいった友達がいた。だから僕は王になってもう誰も悲しまないようにしたい。だけど、どうしたらいいのか…」
王になるという目標は決めたものの道筋はまだみえないようです。
忌ブキの苦悩は残りの話で解決できるのでしょうか。
第七幕 七転八起
目的地に到着した〈混成調査隊〉を待ち受けていたのは、ひと月前に〈赤の竜〉と戦って死んだ〈第一次調査隊〉の変わり果てた姿だった。隊のリーダーだったイズンとつながれた魔物、岩巨人の前に苦戦を強いられる忌ブキたち。危機に瀕した仲間を救うため、スアローはある決断をするのだが…。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
7話 感想
スアローの過去、自分で服も着替えられないのかなぁと思ったり。
「やっと…私の命を使っていただく事が…」
望み通り死ねたが、供物にはなれず無駄死にの緋エン。
見せ場があればもう少し感情移入できたのでしょうか、残念です。
スアローとメアリの関係はいいですねー。
スアローいいキャラだからその内死んじゃいそうで怖いなー。
唐突に現れた妹の祝ノリ。
妹いたんだ。
第八幕 八面玲瓏
倒した岩巨人から〈赤の竜〉の手がかりとなる〈竜の爪〉を手に入れた〈混成調査隊〉。 そこに、ドナティアがニル・カムイの次期王に、死んだはずの忌ブキの妹である祝ノリを擁立したとの報せが届く。 しかも、そのかたわらには〈竜の力〉の代償となった真シロの姿もあった。 再会を素直に喜ぼうとする忌ブキだが、疑念を抱くエィハは独断で行動を起こす……。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
8話 感想
真シロとの約束、忌ブキを守る理由はそういう事だったんですね。
祝ノリとの感動の再開、そこになぜか真シロもいた。
明らかに様子はおかしいけど。
久しぶりに登場の阿ギト。
祝ノリをかくまっていたからあまり表立って出られなかったのですね、牢に入っている理由は分かりませんが。
国家魔術圏の解説。
元がTRPGだけあって設定は細かい。
「…あるじゃない」
カワイイ反応。
視聴してる”分かっている側”の人間はマシロの違和感に気付く事が出来ますが、忌ブキはマシロがなぜ助かったのか?という疑問を抱かないのでしょうか。
そして本性を出す妹。残りの話数を考えると彼女が黒幕で終わるのでしょうか。
第九幕 九十九折
真シロは祝ノリが〈赤の竜〉に授けられた力で作り出した〈還り人〉だった。彼女をどうするべきか、答えを見出すことができない忌ブキ。苦悩する兄に対し、祝ノリは〈革命軍〉がじきに一斉蜂起することを伝え、〈混成調査隊〉との決別を促す。さらに〈黒の竜〉までもが忌ブキの前に現れ、ニル・カムイをかつての姿に戻せるのはドナティアだと囁く。そんな中、真シロを〈還り人〉だと知ったエヌマエルは、彼女を強引に連れ去ろうとする……。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
9話 感想
ニル・カムイを裏切った阿ギトはどうして生きているのか。
「ドナティア、黄爛、みんな好き勝手なことを言う。でも真シロをどうしたらいいのか、誰も教えてくれない」
苦悩する忌ブキ、今は真シロの事で頭がいっぱいです。
すごく人間味あふれる主人公だと思いますが、流石にフラフラしすぎではないでしょうか。
残りの話でどうまとめるのか心配になってしまいます。
街に出た時、一瞬ゴリラが映ってたけどゴリラが普通に歩く世界なのか。
「もちろんだよ」
唇を噛む。まったく嘘つけないキャラだと思い込んでたから意外でした。
供物のガバガバ設定には突っ込まざるを得ない。
還り人だったら何回でも再利用できるのかなとか考えてしまいます。
最後のキャラ表記もういらないでしょ…
第十幕 十死一生
真シロの魂を〈竜の力〉で燃やし尽くした忌ブキは、祝ノリを〈混成調査隊〉から遠ざけるため、彼女とともにシュカへと旅立った。これに追いついたエィハだったが、〈国家魔術圏〉が侵された影響によって生命の危機に陥ってしまう。一方、スアローもまた自らの呪いを解く足枷になると知りながら、忌ブキを守るという道を選択。その頃、婁は〈竜の爪〉を狙って運搬船を強襲するが、そこにドナティアの〈黒竜騎士〉ウルリーカが立ちふさがる。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
10話 感想
死にたがるエィハ。
「つながれもの」として寿命もそう長くはないから、約束を果たしたという生きた証が欲しいのか、心境はよく分かりません。ですが、
「僕は君を剣だなんて思っていない」
忌ブキ君は突き放します。
後半はローvsウルリーカがメインですね。
七殺天凌がウルリーカの魂が欲しいと言っていたので、狙われるのは確定してましたが退場は
第十一幕 百鬼夜行
三国による和平会議において、祝ノリの擁立を画策した黒幕、阿ギトの処刑が決定された。時を同じくして、阿ギトとの接触を果たした忌ブキは、彼の口から祝ノリと〈赤の竜〉の驚くべき関係を聞かされる。そして、記憶を取り戻した祝ノリが怒りを増幅させていく中、明らかとなる〈七年戦争〉末期に起きたニル・カムイ王暗殺の真相。一方、和平会議の会場では、消息を絶っていた婁とスアローが激突。そこに、突如として狂った〈赤の竜〉が現れる。
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
11話 感想
阿ギトから語られる衝撃の事実、そして即退場。
浮ガクをあっさり供物にしようとする忌ブキに違和感が。
「エィハ、君は剣なんかじゃない、僕の…一番大切な人だ!」
前回で言ってほしかった事をようやく言ってくれました。
最後のキャラ表記で浮ガクの死&阿ギトの生存を知る。
初めて役に立ったキャラ表記。
第十二幕 千載一遇
〈赤の竜〉の攻撃によって炎に包まれるニル・カムイ。立ち向かう忌ブキたちだが、祝ノリがいるかぎり何度でも蘇る〈赤の竜〉の前に苦境に立たされる。そんな中、〈竜の爪〉こそが攻略の鍵だと考えたスアローと禍グラバは、これを忌ブキに託す。そして、エィハ、スアロー、婁、禍グラバらが己のなすべきことをなして切り開いた道を進み、ついに〈赤の竜〉と対峙する忌ブキ。そして彼は決断する――どの友達を殺して、何を守るべきなのかを!
TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
12話 感想
1話の冒頭と同じシーンですね、ここに繋がるわけですか。
ローが七殺天凌の声を無視してまでスアローに固執した理由がよく分からない。
ローが結局生き残り、続きを匂わせつつ終わりましたね。
まとめ
記事にするにあたって色々調べましたが、アニメの公式ホームページもすでに存在せず、評価も散々なものでした。
題材がTRPGで設定も膨大なので、12話に詰め込むというのが難しいのはわかります。
説明を増やすとテンポを損なうので、雰囲気重視になったのでしょう。
酷評されるほどひどいとは思わないですが、説明はもっと欲しかったと思います。
世界観の説明も心理描写の説明もカットしすぎた結果、視聴者が置いてけぼりになってます。
足りない部分は原作で保管するしかなさそうですね。
でも最後の希望を持たせるまとめ方は良かったと思います。
赤の竜の対価の応用力に感謝ですね。
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